他人と自分の境界線①
他人と自分の境界線は引けてますか?
他人の常識、信念、認識の違い、
違って当然なのだから、振り回されるのはやめたほうが良い。
自分の平穏な生活が乱される。
私はそれができなかった。
普通はこうでしょ!
夫婦ならこうあるべきでしょ。
親ならこうでは?
本当に大切ならこうするでしょ!
こうあるべき!
常識でしょ!
なんで自分ばっかり・・・
口には出さないけども、上記のように思うことは沢山ありました。
私は4人姉妹の3女です。
育った環境が、その人の人生に与える影響はどれくらいでしょうか。
特に意識をしていなかった子供の頃、周囲からは明るい子、愛嬌のある子で通ってました。(多分(笑))
そのような言葉を親戚や近所の方、友達の親御さんなどから言われたり、褒めて?もらえてる事が耳に入ると、気分が良かったような記憶もあります。
自分の価値をそこに置いてたのかもしれません。
なので、姉妹間でも争いごとは嫌ってました。
本音を言わず、良い自分を演じていたかもしれません。
「○○ちゃんは優しいから」
姉妹間でも言われました。
でもね、
ちっとも優しくないんです私。
大人になって色々気づいた時に思った事は、
嫌われないように、よく見られるように動いていた気がします。
嫌われるのが怖くて。
好かれたくて。
好かれたい病ですね
幼い頃に好かれたかった相手は母でした。
子供が多くなればなるほど、一人に目をかける時間は減ります。
それは当然の事ですが、他の姉妹への対応と、自分への対応がなんとなく違う気がして、母の意識を向けようと一生懸命でした。
そんな私に、母は呪いの言葉を沢山くれました。
「あんたはほっておいても大丈夫」
「可愛げが無い」
他多数
改めて聞くと、このくそばばあ!!と、言い返したくなる言葉ですが、笑って返すことも多かったです。
両親は共働きで、朝から夜遅くまでよく働いてました。
時代の違いもあるでしょうが、母は特に頑張り屋でした。
母は、自分の親に育てられていません。
両親(私から見ると、祖父、祖母)はとてもお金が無かったそうです。
なので、母はお金に執着したのか?
働いてこんな生活を実現する!との気持ちが多かったように思います。
終戦の年に生まれた母は、幼いころに曾祖父、曾祖母の家に出されました。
下に、弟、妹がいましたが、母だけ預けられました。
自分だけ両親と離れなければいけなかった想いは、母の中にあるような気がします。
恨み言は聞いたことありませんが、その話をしてくれた時に、下の弟、妹への羨ましかった気持ちが言葉の端々に表れてました。
そんな頑張り屋な母の意識を自分に向けたい気持ち、今思えば凄くあったなあ~~って思います。
3番目に生まれたからか、ある程度の性格があったのか、確実な答えはわかりませんが、記憶にある感情は他の姉妹と比較して、羨ましいなあ・・・・と。
二番目の姉とは年子で、一緒に行動することが多かった。
幼い頃はよくお熱を出す姉に、母の意識がいっていたのも仕方ないかもしれません。
頻繁にお熱を出す姉。
「何が食べたい?」「しんどい?」「大丈夫?」優しい声かけを傍らで聞いていると、自分もお熱を出したら休んで構ってもらえるかも!
そうゆう気持ちになり、ふろ場で冷たい水をかぶってみた記憶があります。
風呂水をかぶり、雨の日も傘をささずにうろついたりしても、かえって鍛えられたのか全くの無傷!でケロッとしてました。(笑)
そんな中、念願のお熱が一度出たことがあります。
NHKが見れる~~~なにか食べたいものを聞いてくれる~~心配してくれる~~♪
ワクワク♪♪
お布団の中で、ワクワクしてる最中にお熱が下がってしまうのでは?と、水銀の体温計をぎゅっと脇に挟みなんとしても下がるまい!と頑張る私。
いつもは4人中の1人だけど、今日は私が主役になれる!傍にいれる!!
そんな思いの私に母は
「一人で大丈夫やろ?お母さん仕事行かなあかんから」
と、バナナもヨーグルトもプリンもなく、出勤してしまいました。
今でもあの光景はなぜか思い出します。
な~~んだ、それくらいで~~大袈裟な
そう思われるかもしれません。
そこまで落ち込んだ気持ちもなかったけど、その後の出来事が積もり積もって膨れ上がり、母の何気ない言葉が、どんどん私の傷になっていきました。
勝気な母と父は、喧嘩もよくしてました。
だいたいは、散らかっている家、帰宅が遅くなり、夕食も遅くなり。
それが気に入らなかった父。
今の家で十分なのに、家をほったらかして仕事ばかり!!との不満だったのかな?
仕事に没頭する母をよく思ってなかったのかも。
ある日、いつもの通りの夫婦喧嘩をしてました。
その日はいつもよりヒートアップしたのか、母が出ていくことになった。(実際は出てない)
その際、私たち姉妹に向かって
「出ていくから荷物まとめて」
特に誰も反論せず用意を始める上三人。
末っ子はまだ小さかったのでその時どうしてたか記憶がありません。
荷物をリュックに詰める私に、
母は
「○○はお父さんに可愛がられてるからお父さんとおり」
私は、え????????????????????と一瞬思った記憶にあるが
一言二言会話があり(内容覚えてません)
「新しいお母さんできる?」
そう聞いてました。
嫌だ、連れて行ってと言えなかったあの頃。
お母さんの言うことに嫌だと返す勇気がなかったのです。
大人になり、昔話をした時に、なぜ私にあんな事を言ったのかと冗談っぽく聞いたことがあります。
母の答えは「お父さんに懐いてたし可愛がられてたから」
確かに父親の事も好きでした。
父が煙草を買いに行くときに、一緒に行く~~!!と、よく引っ付いていきました。
手をつないでくれるのが嬉しくて、力こぶにぶら下がるのが楽しくて。
母のように、私だけ買い物に連れて行ってくれないとかなかったから。
あれはなんだったっけな・・
幼稚園の頃です。
当時は送り迎えは当たり前じゃなかった。
いや、その地域?もしくは私の実家だけ??
一人で帰っていた記憶が多いので、日常的に送り迎えはなかったように思います。
そんなある日
家に帰ると、カギがかかっており、出かけるとも聞いてないけど、入ることもできないので親の帰宅を待ちました。
そのころは団地住まいだったので、玄関前の階段で体育座りして待ってました。
待ちくたびれて居眠りも(笑)
どれくらい経ったでしょうか。
下からワイワイと声が上がってきます。
母が末っ子を抱っこし、上二人と帰ってきました。
なぜかその時、自分は連れて行ってもらえなかった!との悲しい気持ちになり、母になぜ連れて行ってくれなかったのか聞いた気がします。
その返事がなんだったのかはっきり覚えてないが、納得がいかない悲しい気持ちだったことだけは残ってます。
過去のことなので、悪い方に記憶を変換してる可能性はありますが、母の返事に悲しみを持った感情の記憶が残ってます。
幼い頃からの癖や恐怖心から?
人には良い顔をし、ニコニコ笑顔で、私は大丈夫!と思い込んでいた。
高校生の頃、帰宅途中に母の親しい人の家があり、しょっちゅう立ち寄っていた私。
あれは夏だったな~
その日もおしゃべりをしようとそのお宅へ。
会話が弾む中、おばさんが一言。
「ほんまに○○ちゃんは、元気で愛想よくて可愛いなあ~
お母さんはなんで、あんなこと言ったんやろ。」
母は、そのおばさんに、「○○の事を褒めるのやめて図に乗るから。」
そう言ったらしい。
ものすごくショックだった。
とても悲しかった。
私の事気に入らないんだな
そう思った。
薄々感じてたのは、他の姉妹の事は褒めるのに、私には褒めることが無かった。
母の心境はどのようなものだったか。私に敵意があったのか。
そりが合わない子だったのか。
確かに調子乗りではあったかな
褒めてもらえると嬉しくなってウキウキしていたし、褒めてもらおうとしてるのが見え見えだったのかも。
今なら言えるけど、承認欲求が強かったのだと思います。
母が自分を見てくれないとの思いから承認欲求が満たされず、余計にご機嫌取りをし、褒めてくれる他者に良い顔をしていたのかもしれません。
そんな事がトラウマになったのか?ますます良い自分を作っていったのかも。
本心ではないのに。
自己語りですが、自分の人生も記したいので続けて書きます。
母の子育て、母と子供たちのあり方と、私の自分の娘への子育ては全く違います。
自分の中のこうあるべきが強くなった要因は少なからず母の影響もあったのかもしれません。
承認欲求の塊の私だけど、自分をアピールすることに嫌悪感があり、世の中の、素直に感情を出している人を毛嫌いしてました。
素直に出せている人を妬んでるのかもしれませんね。
出せない自分と比較して。
気持ちが落ち込むと私は本を読みます。
心の中の悲しさや不満、悩み、なんとか気持ちが楽になりたい一心でどのようなものがお勧めか調べてとりあえず読んでみます。
その中で、心に刺さった本を紹介します。
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良い内容の本が沢山ある中で、この二冊は面白いし読みやすい。
そっか~~~、なるほどな~って気持ちになりました。
そうゆう視点って面白いな~と。
不登校の娘にも読ませたいのですが、本嫌いの娘はなかなか手に取りません(笑)
そこで私のおすすめの、
これを一緒に聴きました。
この方の動画はおすすめです。
笑えて楽しく聴けるのもですが、中田さんの話術なのか、本の内容が解りやすいんです。
今まで手に取ることが無かったジャンルの本まで、中田さんの影響で購入するようになりました。
お勧めです!
続きの話や、お勧めの物はどんどん紹介しますね!